ベース

日本国内でのプロ野球の歴史は古く、スタートしたのは1936年です。
長い歴史を誇る日本プロ野球は様々な場面を経て、現在もたくさんのファンを楽しませています。

現在では、娯楽と1口には言っても、数え切れないほどの種類が我々の周りには存在しています。しかしかつては、趣味や娯楽と呼べるものも少なく、プロ野球は多くの人にとって憧れの存在であると同時に、最高の娯楽でした。

かつての少年たちは、毎日のように公園で野球に興じるのを楽しみにしていました。プロの選手はまさに夢そのもので、誰から見ても綺羅星のように輝く選手たちは大きな憧れの対象でした。

テレビが普及し始めると、テレビのある家で集まって、中継を観戦するのも日本国民の楽しみの1つでした。一投一打に熱狂し、声をからして応援をしていた時代もありました。

そんな憧れのスターに直接会える野球場は、行くだけでも緊張をするような場所でした。現代のような緻密で細かい戦術や作戦と言うよりも、力と力をぶつけ合い試し合うような勝負の世界に、多くの人が没頭しました。
ファールボールを持ち帰れるようになったのは最近の話で、かつては職員がボールの回収に来ていました。それから思えば、今のファンは幸せです。


人気も実力もパリーグ時代

パシフィックリーグでは、巨人、阪神を中心にテレビ中継などで、全国区となっていく球団を横目に、パリーグの各球団は必死にスター選手の育成に力を入れ、実際、巨人の日本シリーズ9連覇以降は、日本シリーズ、交流戦、オールスターなど、パリーグが実力を見せつけてきたのです。
また、DH制を導入するなど「面白く、ダイナミックな野球l」を見せる努力をしてきました。

一方のセントラルリーグでは、テレビ視聴率を意識し、実力はもちろんですが、見映えの良い選手、いわゆる華のあるスター選手の育成に力を入れてきました。その結果、長島茂雄や王貞治、江夏豊などのスター選手を中心に、リーグ全体が盛り上がってきたのです。

この状況に変化が現れたのが、清原和博を中心とした西武ライオンズの台頭や野茂英雄、イチローなどのスター選手がメジャーリーグで活躍するようになったことです。

高いレベルで、プロ野球全体が盛り上がることは、とても良い傾向ですが、やはり、強くて華のあるセントラルリーグの復活を期待したいものです。